| ★MAESTRO★KAIZERS ORCHESTRA -2005-09-25- | |
|
アンニュイな雰囲気で始まる1曲目「KGB」はいろんな声色のコーラスが入り乱れ、隠微な曲調ながらもそのバンドのユニークなコーラスが面白い雰囲気を醸し出している。 2曲目「Maestro」はシングル・カットで最初にお披露目になった曲。最初にきいた時、あまりの摩訶不思議さに「これを最初のシングルにしたのかよ?!」とか思ったけど、2回目でこの奇妙な魅力に一気に巻き込まれてしまった。いつものタンゴ調のリズムとアラビア〜ンなメロディーの融合が絶妙。 と、、、ところがサビのギターリフはどこかで聴いたことがあると思ってたら・・・・横浜銀蝿の「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」じゃないですか(笑 30代以上の方、そこ注目!! こんなとこでお目にかかるとは、ね。世界って狭いねっ!? 3曲目「Knekker Deg Til Sist」淡々としたリズムいのった抑揚あるメロディー、コーラスがやはり面白い。題は日本語に訳すと「奴らはお前を最後に破滅させる」。ミステリーです。指令を失敗した主人公が追い込まれる内容。ミステリー・ドラマのエンディング・テーマなんかにぴったりな曲かも。 5曲目「Blitzregn Baby」のはおもいっきりポップ・チューン。わざとやったわね、くらいな実はアイドル的なかわいい感じのメロディーだったりするのだが、ここはカイザーズ、サビが「スマ〜イル!」といっているわりには、Jannove君が半ギレ気味に歌ってしまっているところがナイスです。バックはサーフ・ロック調のギターだったりするのがやっぱセンスいい。 6曲目「Dieter Meyers Institusjonは美しいながらも力強い楽曲。こういった曲調も私が気に入っているカイザーズの魅力の一つ。この秋の曇った北欧の気候と合わさって、疲れ果てた時には、余計に心情に入り込んでくる。 サビから最後にかけて何度も「俺を収容所に連れて行ってくれ。」と激しく歌われているのが印象的。 何処にもぶつけ様のない悲しみ、独りでいたらどうにかなってしまいそうな狂気な心情が歌われている。 7曲目の「Christiania」は元彼女だとかいっていたが、この主人公のなのかJAN君本人のことなのかはよくわからない(笑。。。。だけど、好きだった彼女が彼を勘違いして彼の元を去っていった様子が伺える。「それは僕じゃなかったんだよ。それは僕のせいじゃかったんだよ。」
悲壮感漂うメロディーが泣けます。 8曲目「Delikatessen」この曲はかなり楽しいソングになってる。昔TVのドラマでかかってたような懐かしい感じもする。ギターがかなりサーフ気味のせいか。歌詞ではJohannaという女性が登場、主人公を励ましている。 DELICATESSEN!!の雄叫びが面白い。映画監督エミル・クストリツァ(バンドもやっている)の影響が見え隠れするチューン。遊び心溢れた茶目っ気たっぷり雰囲気が楽しい。 10曲目「Papa Har Lov」日本語タイトルにするなら「パパには義務がある」カイザーズお得意のボサノバ風味。バックの楽器も調シンプル構成だし、こういう歌とか実際歌うとかなり難しいと思うのだけど、JAN君マジックでしっくりはまって嫌味にならない。物悲しくも力強い。ジャジーなギターも心地よい。 11曲目「 Auksjon (I Dieter Meyers Hall)」これまたエミル監督の映画のは大騒ぎシーンにあるような、イントロで来るかと思いきや、途中これまたアレンジがぶっとび。壷からコブラが出てきそうなギターメロ、クィーンとかビートルズ後期を彷彿させる奇想天外な展開が施されている。 12曲目「Pa Ditt Skift」ヘビー・メタル調のツインリードで始まるギターのイントロ!思わずにんまり・・・するような曲じゃないのだけど、オーケストラばりのアレンジがすごかったりする。「お前の番だよ!」(サビ)で追い立たされたかと思いきや、恐ろしく静寂になる。主人公は元彼女を「僕のスタジオに君をディスプレイするよ。皆が見えるように。」と変質者ぶりを発揮してます。 一見いろんな要素を含んだようなアルバムだが、歌詞は一枚通してストーリー仕立てになっている。 「DIETER
MEYER」と「MAESTRO」氏は同一人物とのこと。 主人公は元彼女Christianiaの誤解で別れてしまったが忘れられないまま精神が壊れていく様子が描かれている。
「Maestro」のビデオではサーカスがフューチャーされているが、彼らのライブはまさにそういったアミューズメント感が盛りだくさんで、例え曲を全く聴かずにいっても楽しめること請け合い!
HOME |